2011年8月20日土曜日

IRCレースで勝つには! 第3回 IRCの特徴 2 ”ブラックボックス”

ブラックボックス
“レーティング算出方法は非公開” との意味で、これがIRCの“長所”として宣伝してます。
これは“ルールチート”と呼ばれるレーティングの抜け穴を隠し、レーティング対策をしにくくする方法として採用しています。
全てが公開されているORCと対極をなしています。

しかし、欠点も有る様で........ 長所と短所を比べると以下の様になっています。

長所
1.レーティング対策が難しい。
2.必ずしも前年と同じレーティング対策が通用しない。
3.レーティングの欠点を突いた造船競走になり難い。

短所
1.各艇のレーティング証書を比較すると矛盾点がある。
2.膨大なデータを持っている一部の人(有名デザイナー)が、データを比較出来るので有利
3.“デザイナー○○は元IRCレーティング制作者の一人”だからブラックボックスの中身を知っており彼の艇は有利と言われている。
4.間違った計測データ、レーティング値入力間違い、悪質なレーティング操作、などで間違ったレーティングが算出されても、一部のレーティング制作者しか検証出来ないため、発見し難い。
5.レーティングを変えずにチューニングのために改造可能な範囲が不明瞭なため、改造しても申告しなかったり、申告を何度も繰り返したり、混乱する。
6.要らない噂が立てられ、レーティングの信用性が薄らいでいく。
7.欠点を突いたレーティング対策をすると、やはりORCiと同じかそれ以上に¥が必要。
8.ワンデザインクラスではクラスルールとの矛盾点がある。

まあ、どんな対策をしても長所と欠点は同居しますので仕方ないですが........

長所を生かしてデザイナーやオーナーの好みの艇が多数デザインされています。
プロダクション艇もデザインの幅が広がり、楽しい艇も増えました。
しかし、
特に短所1.は不評で、オーストラリアのオーナーはこれが不満でORCiも取得するようです。
短所4.も過去に例があり、信頼性の低下につながっています。
短所6.の典型的な物として“イギリス、フランス”の有名メーカーの艇は有利”との説があり、
不確かですが、その傾向はあるようです。

レーティング対策で行くとブラックボックス部分は素人では手が出しにくいのですが、
分っている範囲で少しでも公開していきたいと思っています。

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